クリアファイルの制作について(白版について)

白印刷を行う理由と効果

クリアファイルの印刷は、5色(4色カラー+白)印刷が基本となります。
クリアファイルの素材(ポリプロピレン)は透明な素材のため、カラー印刷を行っただけでは色が透けてしまいますが、カラー印刷の下に白印刷を行い、白を敷くことにより、透けにくくカラーの発色を良くします。

カラー印刷での白色部分は、クリアファイル印刷では「透明」の仕上りとなってしまいます。
白く見せたい部分はカラー印刷とは別に、白印刷をする必要があります。

また、写真やイラストの絵柄の後ろにも白印刷を行うことで、絵柄を透けにくくはっきりと見せることができます。
ただし、白印刷を行っても完全な不透明にすることはできません。

● 両面全面に白印刷

両面全面に白印刷を行うため、中の書類等が見えにくくなります。カラー印刷の発色がよくなり、色の仕上がりイメージは紙に印刷したものに近くなります。

● 片面のみ全面に白印刷

裏面からは書類が見えにくく、表面は透明になります。
透明の面に白く表現したい部分(この場合はよみプリのロゴ)があると、白が抜け、透明になってしまいます。

● 部分的に白印刷

部分的に白印刷を行うため、白版が制作されていない部分は透明となります。
ただし、カラー印刷と白印刷は版ズレが起きやすいため、制作時は注意が必要です。

白印刷用データ(白版)制作時の注意

カラー印刷用データが完成したら、別レイヤーに白印刷用データ(白版)を制作します。
ポリプロピレン素材は、印刷時の工程で発生する熱によって伸縮が起こります。
そのため、カラー印刷用データと白印刷用データを同じサイズで制作すると、ズレにより白が見えてしまいます。
白印刷用データは、カラー印刷用データよりも一回り小さく、「-0.1o」オフセットしてください。
あえて白フチを付けたい場合等はオフセットせず、一回り大きくするなど、デザインに応じて制作してください。
白印刷用データは、C100%1色で別レイヤーに制作してください。
白版データに画像データは配置できません。画像データの輪郭に沿って白版を制作する必要があります。

白版の作り方

白版を作りたいオブジェクトを選択し、
イラストレーターの、「オブジェクト」メニュー→「パス」→「パスのオフセット」より「-0.1o」と入力。
オフセットした元のオブジェクトは削除します。

カラー版と白版を重ねたイメージです。

カラー版の白は、白版がないと透明になります

カラー版の白い部分には、白版が必要です。

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